商品登録作業はなぜ時間がかかるのか
ECサイトの商品登録は、見た目以上に手間がかかる作業です。
商品名を入力するだけではなく、商品説明、販売価格、在庫数、カテゴリ、画像、送料、発送日、検索キーワード、商品コード、バリエーションなど、多くの項目を設定する必要があります。
楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazon、自社ECなど、複数の販売先を運営している場合は、同じ商品でもモールごとに登録形式が異なります。
そのため、一つの商品を登録するだけでも、複数の画面を開き、何度もコピーや貼り付けを行うことがあります。
商品数が少ないうちは問題なくても、登録数が増えると作業時間が大きくなります。
また、手作業が増えるほど、価格の入力ミス、在庫数の間違い、画像の設定漏れ、カテゴリ違いなどが起きやすくなります。
商品登録作業を効率化するには、まず「毎回何を入力しているのか」を整理することが大切です。
まず登録項目を整理する
商品登録を効率化する第一歩は、必要な登録項目を整理することです。
商品登録では、毎回同じような情報を入力していることが多くあります。
その項目を洗い出すことで、テンプレート化やCSV化がしやすくなります。
整理したい項目は、次のような内容です。
商品名
商品コード
JANコード
販売価格
仕入価格
在庫数
カテゴリ
ブランド名
商品説明
サイズ
重量
カラー
型番
対応車種や適合情報
送料区分
発送予定日
商品画像
検索キーワード
注意事項
すべての項目を毎回ゼロから入力していると、時間がかかります。
しかし、商品ジャンルごとに必要な項目を決めておけば、入力漏れを防ぎやすくなります。
例えば、自動車部品であれば、メーカー、車種、型式、年式、純正品番、取付位置などが重要です。
アパレルであれば、サイズ、カラー、素材、着用イメージなどが重要になります。
商品ジャンルごとに必要な項目を整理することで、登録作業の抜け漏れを減らせます。
商品情報のテンプレートを作る
商品登録を効率化するには、商品情報のテンプレートを作ることが効果的です。
毎回文章を一から考えるのではなく、よく使う構成をあらかじめ用意しておくことで、作業時間を短縮できます。
例えば、商品説明のテンプレートは次のように作れます。
商品の概要
商品の特徴
対応する用途
サイズや仕様
注意事項
発送について
返品・交換について
この流れを決めておけば、商品ごとに必要な情報を入れ替えるだけで説明文を作りやすくなります。
自動車部品の場合は、次のようなテンプレートも使いやすいです。
商品概要
適合車種
型式・年式
純正品番
取付位置
注意事項
適合確認について
テンプレートを作るメリットは、作業時間の短縮だけではありません。
商品ページごとの品質をそろえやすくなることも大きなメリットです。
担当者によって説明文の書き方が違うと、ページごとに情報量や見やすさに差が出ます。
テンプレートを使えば、誰が登録しても一定の品質を保ちやすくなります。
CSV登録を活用する
商品数が増えてきたら、CSV登録の活用を検討しましょう。
CSV登録とは、商品情報を一覧表として作成し、それをECモールやカートシステムに取り込む方法です。
管理画面から一件ずつ登録するよりも、まとめて登録や更新ができるため、商品数が多い場合に便利です。
CSVで効率化しやすい作業には、次のようなものがあります。
新規商品の一括登録
価格の一括変更
在庫数の一括更新
カテゴリの一括変更
商品説明の一括修正
販売ステータスの変更
モール別CSVの作成
特に、価格変更や在庫更新のように定期的に発生する作業は、CSV化すると効果が大きくなります。
ただし、CSV登録には注意点もあります。
列の順番や必須項目、文字コード、入力形式を間違えると、登録エラーや意図しない更新が起きる可能性があります。
そのため、CSVを使う場合は、元データを管理する表を作り、出力用の形式を決めておくことが大切です。
ExcelやGoogleスプレッドシートを使えば、元データから各モール用のCSVを作成しやすくなります。
画像管理のルールを決める
商品登録では、画像管理も重要です。
商品画像が整理されていないと、登録時に画像を探すだけで時間がかかります。
また、間違った画像を登録してしまうと、クレームや返品につながる可能性もあります。
画像管理では、まずファイル名のルールを決めましょう。
例えば、次のようなルールです。
商品コード_01
商品コード_02
商品コード_main
商品コード_detail
商品コード_package
このように決めておけば、どの商品画像なのか判断しやすくなります。
また、画像の保存場所も整理しておくことが大切です。
商品ジャンル別
メーカー別
登録済み・未登録
加工前・加工後
モール掲載用
画像フォルダが整理されていないと、担当者が変わったときに作業が止まりやすくなります。
商品登録作業では、文章や価格だけでなく、画像も重要な情報です。
画像のルールを決めることで、登録作業の効率化とミス防止につながります。
入力ミスを防ぐチェック項目を作る
商品登録では、登録前後のチェックも重要です。
作業を効率化しても、ミスが増えてしまっては意味がありません。
特に価格、在庫、送料、適合情報、商品画像は間違えると影響が大きい項目です。
チェックしたい項目は次の通りです。
商品名に誤字がないか
価格は正しいか
在庫数は正しいか
画像は正しい商品か
カテゴリは適切か
送料区分は合っているか
発送日情報は正しいか
商品説明に不足がないか
注意事項は入っているか
スマートフォンで見やすいか
チェックリストを作っておけば、担当者による確認のばらつきを減らせます。
また、よくあるミスはルール化しておくことが大切です。
例えば、「価格変更時は必ず粗利を確認する」「自動車部品は適合情報を必ず確認する」「画像は登録前に商品コードと照合する」といったルールです。
ミスが起きたときは、担当者を責めるのではなく、仕組みで防げないかを考えることが重要です。
商品登録後の見直しも重要
商品登録は、登録して終わりではありません。
公開後に商品ページを見直すことで、売上改善につながることがあります。
特に確認したいのは、アクセスがあるのに売れていない商品です。
このような商品は、商品名、画像、説明文、価格、送料、納期、適合情報などに改善余地がある可能性があります。
また、問い合わせが多い商品も見直し対象です。
同じ質問が何度も来る場合、商品ページに必要な情報が不足している可能性があります。
例えば、次のような問い合わせが多い場合です。
この商品は自分の車に合いますか
送料はいくらですか
いつ発送されますか
付属品はありますか
左右セットですか
返品できますか
こうした質問は、商品ページに追記することで問い合わせ対応の負担を減らせます。
商品登録作業の効率化は、登録スピードを上げるだけではありません。
登録後に売れるページへ改善していくことも大切です。