SEO業者のすべてが悪いわけではない
まず前提として、SEO業者のすべてが悪いわけではありません。
正しくSEOに取り組んでいる会社は、サイトの構造、ページ内容、検索キーワード、ユーザーの悩み、導線、表示速度などを総合的に確認し、長期的な集客改善を支援してくれます。
特に中小企業では、自社だけでSEOを進めるのが難しい場合もあります。
そのため、外部の専門家に相談すること自体は悪いことではありません。
問題なのは、SEOの専門性を利用して、内容が不透明な契約を結ばせる業者です。
SEOは専門用語が多く、成果が出るまでに時間もかかります。
そのため、依頼する側からすると「何をしているのか」「本当に効果があるのか」が見えにくい分野です。
悪質な業者は、このわかりにくさを利用します。
実際には大した作業をしていないのに、毎月高額な費用を請求する。
順位だけを見せて成果が出ているように見せる。
問い合わせや売上につながっていないのに、契約を続けさせる。
このようなケースに注意が必要です。
SEO対策で大切なのは、検索順位だけではありません。
最終的には、見込み客に見つけてもらい、問い合わせや購入につながることが重要です。
悪質なSEO業者によくある営業トーク
悪質なSEO業者には、よく使う営業トークがあります。
例えば、次のような言葉です。
「必ず検索順位を上げます」
「短期間で1位を取れます」
「今契約しないと競合に負けます」
「毎月対策しないと順位が落ちます」
「Googleの仕組みを熟知しています」
「特別なルートがあります」
「被リンクを増やせば順位が上がります」
「記事を量産すればアクセスが増えます」
もちろん、SEOの改善によって順位が上がることはあります。
しかし、検索順位はGoogleなどの検索エンジンの仕組み、競合サイトの状況、サイトの内容、検索ニーズなど複数の要素で変わります。
そのため、外部業者が「必ず1位にします」と断言するのは危険です。
また、不安をあおる営業にも注意が必要です。
「このままだと検索に出なくなります」
「今すぐ対策しないと手遅れです」
「競合はすでにSEOを始めています」
このような言葉で急いで契約させようとする場合は、一度立ち止まった方がよいです。
本当に信頼できる業者であれば、現在のサイト状況を確認し、課題、改善内容、期待できる効果、期間、費用を丁寧に説明してくれます。
「必ず上位表示」は信用しすぎない
SEO業者を選ぶときに特に注意したいのが、「必ず上位表示できます」という言葉です。
検索順位は、業者が完全にコントロールできるものではありません。
検索エンジンは、ユーザーにとって役立つページを表示しようとしています。
そのため、サイトの内容、専門性、読みやすさ、表示速度、スマートフォン対応、他サイトとの比較、検索意図との一致など、さまざまな要素が関係します。
業者ができるのは、上位表示されやすい状態に近づけることです。
しかし、特定のキーワードで必ず何位以内に入ると保証することは簡単ではありません。
特に注意したいのは、意味の薄いキーワードで上位表示を成果として見せるケースです。
例えば、ほとんど検索されていないキーワードで1位を取っても、問い合わせや売上にはつながりません。
「地域名+会社名」
「自社名に近い独自キーワード」
「検索数がほとんどない長いキーワード」
このようなキーワードで上位表示されても、実際の集客効果は小さい場合があります。
大切なのは、順位そのものではなく、狙うべきキーワードで見込み客に見つけてもらえているかです。
SEOを依頼するときは、どのキーワードを狙うのか、そのキーワードは実際に検索されているのか、問い合わせにつながる可能性があるのかを確認しましょう。
作業内容が見えない契約に注意する
悪質なSEO業者で多いのが、作業内容が不透明な契約です。
毎月費用を払っているのに、何をしているのかよくわからない。
レポートは届くが、具体的な改善内容が書かれていない。
質問しても専門用語ばかりで説明される。
このような状態は注意が必要です。
SEO対策には、さまざまな作業があります。
キーワード調査
サイト構造の見直し
タイトルや見出しの改善
本文内容の改善
内部リンクの整理
ページ表示速度の改善
スマートフォン表示の確認
重複ページの整理
ブログ記事の作成
サービスページの改善
アクセス解析
問い合わせ導線の見直し
信頼できる業者であれば、どの作業を行ったのか、なぜその作業が必要なのかを説明してくれます。
反対に、「SEO対策一式」「内部施策一式」「外部施策一式」といった表現だけで、具体的な中身が見えない場合は注意しましょう。
契約前には、毎月どのような作業をするのか、レポートには何が含まれるのか、改善提案はあるのかを確認することが大切です。
レポートが順位だけの場合は要注意
SEO業者から毎月レポートが届いていても、その内容が順位だけの場合は注意が必要です。
もちろん、検索順位は重要な指標の一つです。
しかし、順位だけを見ても、実際に成果が出ているかは判断できません。
確認すべき数字は、順位だけではありません。
検索からのアクセス数
表示回数
クリック数
クリック率
問い合わせ数
問い合わせ率
どのページが見られているか
どのキーワードから流入しているか
問い合わせにつながったページ
改善したページの変化
例えば、検索順位が少し上がっていても、アクセス数が増えていなければ効果は限定的です。
アクセス数が増えていても、問い合わせが増えていなければ、ページ内容や導線に問題がある可能性があります。
SEOの目的は、順位を上げることだけではありません。
最終的には、見込み客に見つけてもらい、問い合わせや購入につなげることです。
そのため、SEOレポートでは、順位だけでなく、アクセス、問い合わせ、ページ改善の内容まで確認する必要があります。
レポートを見るときは、「この施策によって何が改善したのか」を確認しましょう。
被リンクだけに頼るSEOは危険
悪質なSEO業者で注意したいのが、被リンクだけに頼るSEO対策です。
被リンクとは、他のサイトから自社サイトへ貼られたリンクのことです。
質の高いサイトから自然にリンクされることは、SEOにとってプラスになる場合があります。
しかし、人工的に大量のリンクを貼るような施策には注意が必要です。
昔は、リンクを増やすことで検索順位が上がりやすい時代もありました。
しかし現在では、不自然なリンクは検索エンジンから評価を下げられるリスクがあります。
特に、次のような提案には注意しましょう。
大量の外部リンクを貼ります
独自ネットワークからリンクします
短期間で被リンクを増やします
リンク数を保証します
外部施策だけで順位を上げます
SEOでは、外部リンクよりもまずサイトの中身が重要です。
ユーザーの疑問に答えられているか。
サービス内容がわかりやすいか。
商品ページや記事の内容が十分か。
問い合わせまでの導線が整っているか。
スマートフォンで見やすいか。
このような基本が整っていない状態で外部リンクだけ増やしても、安定した成果にはつながりにくいです。
SEO対策では、短期的な順位上昇よりも、長期的に信頼されるサイトを作ることが大切です。
中小企業が確認すべきSEO対策の中身
中小企業がSEO対策を依頼するときは、業者任せにしすぎないことが大切です。
専門的な作業は外部に任せても構いません。
しかし、最低限どのような施策を行っているのかは把握しておく必要があります。
確認すべきポイントは、次のような内容です。
どのキーワードを狙うのか
そのキーワードは問い合わせにつながるのか
どのページを改善するのか
新しく記事を作るのか
既存ページを改善するのか
毎月どのような作業をするのか
成果を何で判断するのか
レポートには何が含まれるのか
契約期間と解約条件はどうなっているのか
特に大切なのは、SEOの目的を明確にすることです。
検索順位を上げたいのか。
問い合わせを増やしたいのか。
ECサイトの売上を伸ばしたいのか。
地域からの相談を増やしたいのか。
採用応募を増やしたいのか。
目的によって、必要なSEO対策は変わります。
例えば、問い合わせを増やしたいなら、記事作成だけでなく、サービスページや問い合わせ導線の改善も必要です。
ECサイトなら、商品ページ、カテゴリページ、商品説明、内部リンク、在庫情報、レビューなども重要になります。
SEO対策は、記事を増やすだけではありません。
サイト全体を見て、ユーザーが迷わず問い合わせや購入に進める状態にすることが大切です。
悪質なSEO業者を避けるための対策
悪質なSEO業者を避けるためには、契約前の確認が重要です。
まず、営業トークだけで判断しないことです。
「必ず上位表示」「すぐに成果が出る」「任せれば大丈夫」といった言葉だけで契約するのは危険です。
契約前には、次の点を確認しましょう。
具体的に何をしてくれるのか
毎月の作業内容は何か
どのページを改善するのか
キーワード選定の理由は何か
レポートの内容は何か
問い合わせや売上まで見てくれるのか
契約期間はどれくらいか
途中解約はできるのか
追加費用は発生するのか
過去の実績は具体的か
また、提案内容が自社の事業に合っているかも重要です。
どの会社にも同じ提案をしているような業者は注意が必要です。
本来SEOは、業種、地域、競合、商品、サービス、サイトの状態によって対策内容が変わります。
信頼できる業者であれば、現在のサイトを確認したうえで、課題と改善案を具体的に説明してくれます。
また、わからないことを質問したときに、専門用語だけでごまかさず、わかりやすく説明してくれるかも重要です。
SEOは長期的な取り組みです。
そのため、契約前に「この業者と継続的に相談できるか」を見極めることが大切です。